- 日時: 2003/04/25 18:35
- 名前: 原田 実 <douji@joy.ocn.ne.jp>
- 参照: http://www8.ocn.ne.jp/~douji/
- セブン12話は番組の内容そのものが直接、問題になったわけではありません。
小学館の学習雑誌に収録されていた怪獣図解で、セブン12話のスペル星人の別名が「ひばくせいじん」と書かれていたのを小学生の女の子が見つけ、「被爆者を怪獣扱いしている」と言い出したのを、 親が同調して騒いだために社会問題化してしまったのです。今にして思えば、本当に差別意識を持っていたのは、その子供やいっしょになって騒いだ親の方だと思うのですが・・・ちょうどその頃、『ぼくらマガジン』に『ハルク』の連載が始まっていたのですが、マスコミに「ここにも被爆怪獣が」と叩かれ、雑誌ごとつぶされてしまいました。『ハルク』を含むマーヴェル・コミックの日本上陸作戦はそれで出鼻をくじかれ、本格的に日本で紹介されるまで、さらに10年近くの歳月を要することになります。 ちなみにその直後、『仮面ライダー』ごっこで子供が高いところから飛び降り、怪我をするということでこれまた社会問題化したり、ドルゲという姓で日本在住のドイツ人の子供が学校でいじめられるという問題が生じて、番組の打ち切りが決まったりと70年代初頭の第二次怪獣ブームは一方で特撮番組受難の時代でもありました。 最近でも、ポケモンは子供を洗脳している!とか、ゲーム脳になった子供は白痴化するとか騒いでいる人がいますが、大人に理解できないで子供が夢中になっているものは、いつの世も大人にとって脅威なのです。
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