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和名 マメコガネ
別名  
中国名 日本金亀子
英語名 Japanese beetle
科名 コガネムシ科
学名 Popillia japonica
出現期 5〜10 月
食草 地下で植物の根を食べる(幼虫)
様々な草木の葉(成虫)
採集地 東京都葛飾区


 
豆太郎、豆子に迫る 1999年8月27日撮影 豆子さん、僕は前から君のことを……

 
だめよ、豆太郎さん。 逃れようとする豆子 1999年8月27日撮影

 
官能のマメコガネ 1999年8月27日撮影 あぁ!

 成虫の体長は9〜13mmっていうから1円玉より小さい。でも、てかてか光る前はねや、脇腹の白い点々がよく目立つ。

 コガネムシの仲間なんだけど、成虫はカナブンみたいに樹液をなめないで草や木の葉を食べる。幼虫は土の中で1〜2年のあいだ草の根をかじって頑張るらしい。大正時代に日本からアメリカに渡り、そのままいついて大豆を食い荒らしたものだから、あちらではジャパニーズ・ビートルなんてつまらない呼び方をされている。

 上の写真はマメコガネの情熱的な交尾で、夏になると真っ昼間っからこんなのが、くんつほぐれつやりまくっている。この写真は水元公園で撮したもの。

 
めくるめくマメコガネの世界

 こういうものは、いくらか画像が粗いほうがハァハァするような気もしますが、鮮明な画像を入手しましたので貼ってみます。ご存分にお楽しみくださいませ。

マメコガネ
2004年7月15日撮影
(クリックで引いた写真)
 豆太郎に後ろから攻められながら、豆子はヤブガラシの花をしっかりと抱え込んだ。「だめよ、豆太郎さん。そんなにしたら蜜がこぼれちゃう」
 
マメコガネ
2004年7月15日撮影
(クリックで引いた写真)
「豆子さん、僕はもう君なしで生きてはいけない!」
「いやよ、豆太郎さん。下からアリが見てる…」
「かまやしないさ。僕らの愛は誰にも恥じることなんかないんだからね」
「ああ、豆太郎さん…」


マメコガネ
2004年7月15日撮影

 そんなふたりの様子をこっそり見ているのはライバルの豆蔵である。「くそー、俺だって豆子さんのことを心から愛しているのだ。だのになぜ豆子さんはあんな男を選んだのだろう」豆子のことを思うと、自然と後ろ足があがってしまう豆蔵であった(マメコガネってよくこういうかっこしてるけど、敵を威嚇してるつもりなんでしょうか?)。


 突然思い出しましたが、手塚治虫に『ミクロイドS』という漫画があります。ミクロイドというのは人類と同じ祖先をもちながら昆虫のように矮小化し、翅を持ち、昆虫に似た特徴を備えている種族です。主人公のヤンマはトンボの翅を持っていて、紅一点のアゲハも名前のとおりアゲハチョウの翅を持っています。ヤンマの弟分でトラブルメーカーの少年はマメゾウで、名前からするとマメコガネがモデルなんだろうなと思います。

 
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