2006年3月30日撮影

　カラスノエンドウはマメ科の野草で、サヤエンドウを小さくしたみたいな植物。群馬ではこれをシビビイと呼んでました。サヤから種を抜いたのを、シビビーと鳴らすからです。残念ながらわたしはどうやっても鳴らせないのですが。友達が上手に鳴らしてるのを何度か聞いたことがあります。※その後練習して音は出せるようになりましたが、ピーピー鳴るだけでシビビーと聞こえるようにはどうしても鳴りません。

　これを笛にして遊ぶのは、ひょっとしたら地方限定なのかもしれないです。以前、プロ・ナチュラリストの佐々木洋さんの自然教室に参加した時に、草花でどんな遊びをしましたか、と聞かれて「群馬ではこれを笛にしてました」と話したら、なんだか反応が悪く、軽くスルーされたことがあります。たぶんご存じなかったのだと思います（笑）

　よく似た植物にオオカラスノエンドウ Vicia sativa という、外国から緑肥用に導入されて帰化した植物があるそうですが見分けがよくわからないの。サヤがカラスノエンドウより長くて茶色く熟すと聞いたことがあるんだけれど、その見分け方だとサヤが熟した頃に比べてみないとわからないんです。上の写真がオオカラスノエンドウだったらゴメン。
 

 [追記]
　カラスノエンドウ、オオカラスノエンドウのことを調べていてふと思い出したのですが、東京に引っ越してきてから、秋になると真っ黒で細長い「何か」が茎に対生についてる植物をよく見て、一体コレはなんなんだろうと首をひねったことがあったのですが、後にそれが、シビビイ（カラスノエンドウ類）の莢が熟してはじけたものだとわかり、ヘーと思ったのです。最終形態はこんなふうになるのかと驚きました。珍しくもない草なのに、以外と目に入っていないものですね。

2008年5月8日撮影
莢が熟してはじけるとこうなる

2008年5月8日撮影
黒熟した莢。
大きさに個体差があり、これはかなり小さい。

2007年4月10日撮影

　日本中どこにでも生えてます。春先に濃いピンクの小さな花をさかせて、これが咲き始めると太陽の光があふれる季節がやってくるんだと思うわけなんですが……

2007年4月12日撮影

　じゃあ、これは一体なんなのだ！
　たぶんカラスノエンドウだと思うんだけど、花が真っ白なんだよー。

2007年4月12日撮影

　ちょっと引いてみるとこんな感じです。
　カラスノエンドウだと思うんだけど、そこいらに生えてるのに比べると、葉っぱが小さめで丸い気がします。茎が立ち上がらず地べたにぺたーっと貼り付くように生えてる。

2007年4月12日撮影

　これはもうちょっと引いて写した写真。最初に掲載したピンクの花のカラスノエンドウと比べると、地べたに貼り付いてるのがわかると思うんですけど。これが単なる個体差なのかどうなのか、そこらへんはよくわからないんだけれど。

2007年4月12日撮影

　近くにピンクのカラスノエンドウも一緒に咲いていたのでツーショットで。赤と白は同じ株ではなく別の根っこから生えてます。この写真の赤い方も、わりと地べたに貼り付いた感じに生えてました。
 

　白いカラスノエンドウなんて珍しすぎるっ、と思って検索をかけたところ、最近この白いのが日本各地で増えてるらしく、あちこちで目撃報告がありました。

木場のシロバナカ ラスノエンドウ
　シロバナの「新種」と書いているけど、カラスノエンドウと別種という専門的な意味なの か、単に新しい種類という意味の一般用語で書いているのかはよくわかりませんが、なんせ日 本各地で増えてるらしいです。生えてる場所を教えてーって書いてあったけど、連絡先がメー ルなのでやめちゃった。検索でみつけた時のために書いておきますが、うちの写真は葛飾区の 中川土手（金町〜南水元あたり）で写したものですよー。 

群馬大学のキャンパスでみつけたそうです（ページの一番下）
　シビビイの話もしてますな。香川出身の筆者が笛にする遊びを知らないと書いてる。 

大阪のシロバナカラ スノエンドウ
　「ネットに出ている学名を見るとカラスノエンドウの学名の後にいくつかの語がくっついて いるので（いくつか異なった表現がある）、別種が立てられているということかも」とあるけ れど、カラスノエンドウの学名の三語目にくっついてるなら、別種ではなく亜種か品種という ことだと思うけど、どのへんに書いてあったんだろう。検索して探したけどみつからなかったよ。

シロバナカラスノエンドウ
　そうとう白い！

 ぱっと探してこれだけ写真をアップしている人がいるということは、白花のノゲシにくらべると珍しくないのかもね。