和名 ガガイモ
別名 カガミ(古語) 乳草 シコイイ クサパンヤ
中国名
科名 ガガイモ(トウワタ)科
学名 Metaplexis japonica
8〜9月
原産地  
採集地 東京都葛飾区


 
 あまり目立たない感じの蔓植物です。夏に小さな花が咲いてるのはよく見かけるんだけど、実が成ってるところはあまり見たことないです(珍獣が実の季節を見逃してるだけと思う〜)。
 ガガイモは漢字で書くと蘿芋で、「蔓草に成る芋」という意味のようです。カガミともいいます。でも、ジャガイモやサツマイモみたいに芋が地下に出来るわけじゃないし、中身は種と綿毛なので食べても美味しくなさそう。
 別名の、乳草は、茎を切ると白い液が出るから。シコイイはたぶん醜飯で、実の中にごつごつした種が入ってる様子をさしてるんじゃないかな。
 
 
ガガイモ

 大国様ことオオクニヌシノミコトが頑張ってる頃に、小さな神様が海を越えてやってきた。
 オオクニヌシはタニクグ(ヒキガエル)を呼んで
「あれはなんという神だろう」
とたずねると、タニクグは
「クエビコ(案山子)に聞けばわかるでしょう」
と答えた。
 そこで、クエビコに聞いてみると、
「あれはスクナヒコナノミコトでございます」
というのだった。
 スクナヒコナノミコトは手のひらに乗るほど小さく、蛾の皮(一説によれば鵞鳥の皮)を身につけ、ガガイモの殻の船に乗っていた。彼はオオクニヌシと協力して日本の国がためをしたが、ある時
「ぼくはそろそろ常世に行くよ」
と言い残し、しならせた穀物の穂をバネにして、どこか遠くへ飛んでいってしまった。

 この絵は水元公園でみつけたガガイモの実をスケッチしたもの。たしかに小人が船にできそうな形をしてます。
 実の中には綿毛のついた種が詰まってて、乾燥するとふわふわっと飛んでゆくようです。

 
 
常世はどっち?

 常世へ向かうスクナヒコナにオオスカシバ(成虫)の皮を着せてみました。

 常世というのは常に変わらない世界という意味で、、太古の日本人が世界のどこかにあると信じていた楽園のことらしいです。そこへゆくと不老不死が得られるとも言われてるみたい。
 いわゆる「あの世」のこととも言われてるけど、そういうのは「根の国」といって、常世みたいに素敵なところではなさそうです。
ふわふわの瓶詰め  ガガイモの綿毛です。ケサランパサランではありません。
 飛び出す前にそーっと取り出して、小さなガラスの器に詰めてみたら、羽毛布団の中身のサンプルみたいになっちゃってます。

 この綿毛を昔は綿の代わりにしたようです。お裁縫に使う針山につめたり、朱をしみ込ませて朱肉にしたのだとか。

 
 クサパンヤという別名は、「綿のとれる草」という意味でしょうか。
 パンヤっていうのは東南アジアに生えてる木のことで、やっぱり種から綿がとれます(ちょっと前まで手芸で良く使ったけど、最近見かけませんね)。
ガガイモの花
2008年9月2日撮影
ガガイモの花
ガガイモの花
ガガイモの花

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