もっとホウ魚について

 
 前のページで、『山海経』の絵師はホウ魚をサンショウウオだと思っていたのではないかと書いたのですが、むしろ素直に「スッポン」の絵を描いたと考えられそうなのです。
珍獣は最近、中国や台湾の生き物系サイトをうろうろしているのですが、台湾の亀を紹介したページでスッポンの俗名に「甲魚」という単語をあげているのをみつけました。
 参考サイト 台灣的龜類 
  http://mis.im.tku.edu.tw/~vic10b/twturtle.html (要・中国語フォント)
   IE5をインストールしてあるWindows機かOS9の入ってるMacだったら見られるかもよ。
 日本でも、スッポンを漢字で書くと、ふつうは
  ですが、
    鼈の異字体と書いても「スッポン」と読みます。

 スッポンは亀なのに甲羅がやわらかくてぬめっとしてるから、昔から魚扱いされているようなのです。すると、魚に甲羅と足をつけたホウ魚の挿し絵は、スッポンを描いたものといえそうなのです。

 というわけで、ホウ魚の正体に、「珍しいスッポン」もくわえておこうと思います。

 
 
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