その他の豚たち
 
 
 その他の豚たちには、あまり珍獣らしいところはない。せいぜい、山膏の「人をののしる」が気になる程度だろうか。
 けれど「牙がある」とか「距がある」など、豚ならあたりまえの特徴をわざわざ書いているところを見ると、豚でない別の生き物のことを言っているのかもしれない。
 
サンコウ
山膏
 「獣がいる。名は山膏。そのかたちは逐(豚)のようで丹の火のように赤く、よく人をののしる」(中山経七の巻)--341

リリキ
貍力
 「獣がいる。そのかたちは豚のようで距(けづめ)があり、その声は犬が吠えるよう。名は貍力。これが現れるとその地方に土木工事が増える」(南山経二の巻)--011

トウコウ
当康
 「そのかたちは豚のようで牙を持つ。名は当康。自分の名を呼ぶように鳴く。これが現れると天下は大いにみのる」(東山経四の巻)--260

ブンリン
ブンリン
 「獣がいる。そのかたちはイノコ(豚)のようで黄色いからだ、白い頭、白い尾。名はブンリン。これが現れると天下に暴風が吹く」(中山経十一の巻)--456

イノコ
 中山経に4回、名前だけ登場。

このほかに
 
ゴウデイ
 
 獣がいる、そのかたちは豚のようで白い毛、大きさは笄のようで毛の端は黒い、名はゴウデイ。(西山経一の巻)--050

 これは 針を持つ獣たち として別にまとめた。

 
 
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