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カボチャ(南瓜)
  
 
 わりと一般的なものの写真をのせようと思うんだけど、準備中です。一生準備中だったらごめん。
  
 
バターナットスクワッシュ
 
バターナットスクワッシュ
 
 
 たぶんセイヨウカボチャ(C. maxima)の一品種だと思うんだけど、ひょっとしたらペポカボチャ(C. pepo)かもしれないです。実は糸状にはならないんだけど、ズッキーニに似てるとも言えそうな食感でした。>写真はこちらに沢山あります

 ヒョウタンのような形をしており、実の下半分のふくらんだ部分にしか種ができる。日本ではデリカという名前でも知られているけれど、海外のサイトで Squash Delica を検索すると、日本でよく見かける丸い西洋カボチャの写真が出てきてしまう。

 実はやわらかく甘いが、すぐに煮くずれてしまうので煮物にはむかない。茹でて潰したものを牛乳でのばしてポタージュにしたり、薄切りにして炒めて食べるのがよさそう。

 英語では Butternut Squach で、日本語表記はバターナットスクワッシュ バターナットスカッシュ バターナットスクウォッシュ バターナッツ…以下このバリエーション。

 ピーナッツカボチャ、デリカとも。
 

 
島カボチャ?
 
?(クリックで手との比較写真)
  
 
 千葉県木更津市のこのへん(リンク先は地図)にある地元野菜の直売所で買ったもの。ビックリ価格の 90円だった。値札にトキタ農園と書いてあったけれど、品種名その他はまったく不明。ひょっとすると観賞用に作られたものかもしれない。が、しかし、そんなことはおかまいなしに食べてみることにした。
 
 
切ってみた
 
 切ってみた。種はふくらんだ部分にできている。種ばっかりで実が少ない。やはり観賞用か?

 購入したのは2005年11月のことで、カボチャなので冬まで大丈夫だろうと放置して、包丁を入れたのは翌年の3月。いくらなんでも放置しすぎかと思ったが、痛んでいる様子はまったくない。さすがカボチャだ。
 

 
煮てみた
 
 
 肉じゃがのカボチャ版みたいなものを作ってみた。盛り付けに難アリなのはいつものことなので気にしちゃダメなのだ。

 食べてみると、やけに皮がかたい。食べられないほどではないが。やはり観賞用なのか? 

 写真ではわかりにくいけれど、実が糸状に崩れるのが面白かった。この点からキンシウリ(ソウメンウリ)と同じくペポカボチャの一品種ではと思ったら……???
 

[追記]
読者の方から「沖縄の島カボチャに似たものがある」とご指摘がありました。
↓コレ。リンク先は楽天市場の「太田のタネ」という種苗店です。
【カボチャ】 フタバ 沖縄島カボチャ(ひょうたん型) [春まき野菜のタネ]

 島カボチャと呼ばれるものは、かなり古くから作られていたものだそうですから、ペポカボチャ(C. pepo)ではないかもしれません。チンクワー(金瓜)と呼ばれる皮の黄色いやつのほか、写真のような瓢箪型で斑のあるもの、同じような模様でいわゆるカボチャ型もの、黒くて細長いものなど、色や形が多彩です。実が糸状に崩れるのは「出来が悪かったのではないか」ということでした。そういえば90円でしたからね……

 真相は作った人に聞いてみないとわかりませんが、見た目もそっくりですし、同じ系統のものだと思います。他にもコレじゃないかという情報をお持ちの方はぜひお知らせください。メールアドレスとかはトップページから探してくださいませ。 

 
 
ズッキーニ
Zucchine[伊] Summer Squash[英] Courgette[仏]
  
 
 ズッキーニはイタリア語で、フランスではクルジェットと呼ばれている。英語ではサマースクワッシュ、夏のカボチャという意味だ。キュウリみたいだけどペポカボチャの仲間。ヤサイカボチャという和名(?)をあてることもある。

 ウリ科にしてはめずらしく蔓にならないと聞いたので、狭いところでも楽に育てられるのではないかと思い、苗を植えてみた。が、しかし。だーまーさーれーたーーーーー!! いや、わたくしの勝手な思いこみだった。ズッキーニは恐ろしく場所を食う植物だった。

ズッキーニ

 花壇全体にはびこったズッキーニ。蔓にならないかわりに巨大な葉を広げて太陽の光を浴びようとする。

ズッキーニ

人の顔より大きな葉。ちなみにこの葉にはトゲがある。いてて。

ズッキーニ

 太い葉柄。いわゆる茎は短くて、地面からほんのちょっと出っ張ってる程度。そこから葉柄だの、花柄だのがどかんどかんどかーーんと生えてくる。ちなみにこの葉柄、太いんだから皮をむいたら食えるんじゃないかと思って折ってみたら、中はすっからかんの空洞だった。茎や葉柄は食べられないけど花なら食べられる。花は朝早く咲いてすぐしぼんじゃうみたいなんだけど、午前中の早い時間に摘めば傷んでない。天麩羅がオススメ。

ズッキーニ

 ズッキーニは他のウリ科植物と同じように雌雄同株の異花で、同じ株にオスの花とメスの花が咲く。食用にするズッキーニはメスの花の子房部分。写真のようなキュウリみたいな色形のもの、キュウリ型で黄色いの、また丸い実をつけるズッキーニも存在するらしい。黄色と緑のキュウリ型しか見たことがないけれど。

 成長が早く、実がついてから10日もするとばかでかくなって食べられないと聞いたけれど、それほどでもなかった。肥料が足りてないんだろうか? あるいは受粉してから急激に育つのかもしれないけれど、二株しか植えていないのでオスの花とメスの花が同時に咲きそろう瞬間がほとんどない。しかし、そろそろ収穫して味を確かめてみなければ。ここまで2007年7月3日。

ズッキーニ

 ついに収穫。比較対象物を置かなかったのは失敗だったなあ。大きさは八百屋さんに並んでるのと同じくらい。雌花がでてきたなぁと思ってからここまでになるのに二週間くらいかかってる。特別に成長が早くはなかった。食べられないほど巨大になるまで待ちたい気もしたけれど、初物なので収穫して食べた。味は普通だった。普通は大事なんだよ。そこそこ上手に作れたってことなんだから。
ズッキーニは作るのが簡単。場所さえあればね。この辺まで2007年7月5日くらい。

 その後、ズッキーニの株がどうなったかというと、まだ花壇にはびこってる。だんだん茎がのびてきた。伸びてくるとわかるが、やはりウリ科なのである。カボチャの蔓を、うんと寸詰まりにしたような構造である。ある程度伸びてくると自立できなくなって倒れてしまった。まだ実が付いているので放ってある。ここまで2007年8月10日。

参考>ズッキーニについてはこのへんも見よ。
  

 
 
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